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遺言書作成で大事に思うこと

   後に残る家族のために遺言書を書く時に大事だと思うことを記してみたいと思います。
   まず、遺言書によるトラブルを避けるためには財産を漏れなく記載することです。
   不動産については、毎年市町村から送られてくる固定資産税の課税明細書に記載されています。しかし、山林や原野のみを所有している市町村からは固定資産税の免税点以下になっている場合もあり、固定資産税の課税明細書を送ってこないことがありますので注意が必要です。
   預貯金は現在所有している預貯金の口座等についてお手元の通帳などで記載していきます。この預貯金を調べるとき農協や信用金庫のものがあれば出資金はないかなど関連のあるものを考えていきたいです。
   今までの人生で築きあげてきた財産(金(ゴールド)、ゴルフ会員権、有価証券など)についても一度契約書などを確認し、状況を把握していきたいです。
   法律上は遺言の効用は特にありませんが、遺言の付言として、この遺言を書いた思い、この遺言での遺産分割の思いをきちっと記して、家族への思いを伝えたいです。
その中には先祖の祭事のこと、お墓のこと、自分の葬儀のこと等も記しておいてください。
 過年度、遺言そしてその方の相続に関わった件で相続人から「遺産の分割にはいろいろと不満の思いもありましたが付言に書かれた父の想いを見て納得をさせてもらいました」とお聞きしたことがあります。
   私どもは相続税の負担を最小化することはもちろん、遺言のこと、分割のこと、亡くなられた後の家族との繋がり、その家族への想いを大事にするお手伝いが出来ればと思っています。何なりとご相談ください。

税理士法人野口会計事務所 所長 野口泰弘
奈良相続相談専門オフィス

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