奈良で一人で住まわれていたお母様を亡くされた山形県在住の娘さんから相続申告の依頼を受けました。相続人が遠くにお住まいなので、不動産その他の財産の評価等で相談したり立ち会ってもらったりするのに少し時間がかかってしまいましたが、準確定申告、相続税申告も可能な限りの節税を充分にして無事申告期限内に済ませることが出来ました。
申告は終わったのですが残された住まいをどうするかを悩まれていました。お母様が大事にされていた美術工芸品が沢山あるし、自分もお嫁に行くまでの “思い出” の詰まった家なので今すぐに売ったり貸したりもしきらない。しかし遠いところに住んでいるので、しばしば帰ってきて管理をしていくというのも難しいということで悩まれているのです。
一緒に考え、色々と提案もしましたが、今のところその悩みの解決は出来ていません。時間をかけて相談に乗ってあげたいと思っています。このような形でも、いま世の中で問題となっている「空き家」が出来ていると感じています。
私どもでは、相続税の節税のために最善の努力をすることは当然ですが、その後の色々な悩みも一緒に考えさせていただく付き合いをさせていただきたいと念じています。
税理士法人野口会計事務所 所長 野口泰弘