空き家を有効活用する事業に乗り出す企業が増えているという新聞記事を目にして嬉しく思っています。空き家の物件情報をまとめたデータベースの作成や、売り手と買い手のマッチングサービスを通じて取引を促す等の仕事が業になりつつあるそうです。
空き家の物件情報をまとめて住宅の改修事業者などに提供し、改修事業者が所有者と接触して改修後は賃貸用住宅や民泊用施設として活用される例が多いということです。
ただ、このような空き家活用が可能なのは都市部の空き家です。人口減少の激しい田舎の町で増え続ける空き家には、対応出来るものだろうかと心配しています。私は玄界灘の孤島壱岐の島(長崎県に属してます)の出身です。私がいたころは人口5万人と言われた島でしたが、現在は2万7,000人を割っているそうです。空き家が多く点在しています。移住者を奨励する施策も色々とされているようですが人口の減少は毎年続いているようです。人口減少が続くかぎり空き家は増えていきます。
私も島に空き家にしてしまった家を所有していました。空き家にするとどんどんみすぼらしい家になっていきます。島で嫁いだ妹が「あの家が自分の実家だと皆に言われるのがつらい。」と嘆くのを聞いて、10年以上前に取り壊しました。空き家の管理の心配はしなくてよいようになりました。
奈良の地でも「子供が帰ってきて住んでくれるか心配している」というような相談を受けることがあります。奈良の地が住むのに” すばらしい地 “であると思ってもらえるよう、子供さん、お孫さんをお正月やお祭りの時などに奈良の家に歓迎してあげてください。と話をしています。
私どもの事務所では、税金の節税対策を考えさせていただくのはもちろん、それ以外の色々な心配、悩み等も一緒に考えさせていただいてます。何でもご相談ください。
税理士法人野口会計事務所 所長 野口泰弘