監事として永く係わらせていただいている一般社団法人やまと文化フォーラムさんが昨年から始めた「邪馬台国(やまたいこく)物語の会」の勉強会に参加させていただいています。「邪馬台国」というのは3世紀の中国の歴史書「魏志倭人伝」に記された3世紀の日本を知る貴重な史料とされています。その魏志倭人伝に記されている一大国、他の史書に記される一支国(いきこく)が、私の出身地壱岐(長崎県の玄海の孤島)であることもあり興味を持って勉強させていただいています。
この元旦のテレビで「邪馬台国サミット」として第一線の研究者である先生方が邪馬台国が日本のどこにあったのか、また「卑弥呼」とは何者か、など一堂に会して大激論。日本史上最大の謎の一つである邪馬台国についての九州説と近畿説で大激論。大宮殿が発見された纏向(まきむく)遺跡(桜井市)等 … 近畿説の話、「環濠、宮室、楼閣、城柵」を備える吉野ヶ里遺跡等 … 九州説と色々と映像を示しながら主張・議論が2時間されました。近畿での発祥説、九州等からの移動説等の話も多くありました。文字資料がほとんどない時代なので、遺跡等から「これが邪馬台国だ」といえる考古学的な物証は少ないようです。
そのようなテレビの放送を見ながら日本の歴史・文化を大事にしていく国民性を見たような気がしました。私どもが関係させていただいている相続という行為も財産の継承であると同時にお父様、お母様から受け継ぐ歴史・文化でもあると思います。相続した後すぐに不動産等を売却するような場合もあると思いますが、それはそれで相続した財をきちんと生かしていきなさいという親・先祖のメッセージを実行したと考えたいです。
年の初めにこのようなテレビを見せてもらい、今自分のしている仕事の大事さを噛みしめています。お父様、お母様の想いをしっかりと引き継ぎ、子供たち等承継していかれる人が”争族”といったようなことにならないようにといった相続対策、相続税対策、も一緒に考えさせていただいています。何でもご相談ください。
年頭に「邪馬台国サミット」というテレビを見て
税理士法人野口会計事務所 所長 野口泰弘