先日、相談に来られた方から「子供は東京に自分の家を持ち、家庭を持っているので、帰ってくることはないと思うが、自分は住み馴れた今の家で人生をまっとうしたい。老後の生活資金を持っておきなさい。と、よく新聞報道等で言われているのを見て、自分の老後のことを心配しています。」という話をお聞きしました。
年金等もきちんとある方でしたので、老後の生活で大きな出費、例えば住宅の大きな修繕とか、病気・事故などに備える資金とか、有料老人ホーム入居資金がいるといった場合には、自宅を活用し、まとまった資金を調達出来る「リバースモーゲージ」という制度があることをお伝えしました。
「リバースモーゲージ」とは、自宅(持ち家)を担保にしてそこに住みながら、融資を受ける方法です。契約者が亡くなった後、その自宅(持ち家)を売却するか、または契約終了時に一括で借入金(元金)を返済します。契約者が生存中は利子のみを支払うというものが多いです。そのような生活資金の作り方もありますので、これからのことをあまり心配しないで楽しい老後を送りましょう。といった話をさせていただきました。
「リバースモーゲージ」は自分は住み馴れた家に住み続けたいが、その家を相続させる必要がない人や、自宅(持ち家)はあるけど、もう少し自由に使える現金を準備したいという人にとっては、メリットが多い制度です。
私どもの事務所では相続税の節税の対策を考えさせてもらうと同時に、長い老後を楽しく生きていくことも一緒に考えさせていただいています。
何でもご相談ください。
税理士法人野口会計事務所 所長 野口泰弘